大西 花愛
Kate Ohnishi
好きなアーティスト:Tim Burton/Saul Liter/Glen Martin Taylor/青葉市子
好きな映画•ドラマ:Big Fish/Beetlejuice/Corpse Bride/The Notebook /La La Land/天使のたまご/Joker/
joker:Folie a Deux/ディズニー・コメディ・タイム/Once upon a studio /historychannel古代の宇宙人
趣味:踊る事/映画鑑賞/喫茶店巡り/音楽・歌/写真/読書
1
profile
ディズニーチャンネルやDVDを通してアニメーションや映像に興味を持ち始め、映画「STAR WARS」をきっかけに洋画への関心も高まる。
2010年
3歳から12歳までクラッシックバレエを習う。並行してヒップホップダンスを習い始める。
2017年
両国国技館で開催された『パラフェス2017〜UNLOCK YOUR SELF」にキッズのバックダンサーとしてパフォーマンスに参加する。
この時に演出表現の世界を知る。
ラスベガス、ハリウッドに足を運び映像の世界に強い憧れを抱く。
『O-Cirque du soleil』に衝撃を受け、舞台などの演出にも興味を持つ。
Instagramでディズニーアニメーターの投稿を見たことをきっかけにデジタルイラストを始める。
Tim Burton監督の作品に影響を受ける。
2019年
2023年
ダンス部に入部し『ORANGE RANGE』 2023.4.1横須賀芸術劇場のバックダンサーに選ばれる。
美術大学進学に向け、ダンス部を退部し美術部に入部。油絵を始める。
どの作品も共通して感情や空気感など、目に見えないものを表現することを大切にして作品制作を行っている。
制作時に音楽やBGMを作品の世界観に寄せるなど、分野を超えた工夫をすることで感情や空気感などを主観的に
捉え、伝えることを試みている。
将来は人の心を動かし、支えられるような作品を生み出す映像作家として独自の世界観を育んでいきたい。
2
2
feb.2024
nostalgia carousel
look at the past
作品1
内閣総理大臣賞
『NOSTALGIA Carousel』
1167mm×910mm
キャンバスF50
材料
エポキシ樹脂•金箔•油絵の具
『幼少期に見た景色』
高校2年生の冬、1人で回転木馬に乗ったことをきっかけに「Nostalgia carousel 」の制作を始めた。
木馬に座ると静けさと安らぎに包まれ、世界の時間が止まったような感覚を覚えた。
おもちゃのような音楽と光り輝く景色は楽しさと同時に幼少期を想起させた。初めは迫力のあまり恐れを感じた木馬も、
今では小さく感じられ、時の流れを実感した。
回り続ける楽しさよりもこの時間が終わってしまう切なさが心を埋めた時、小さい頃の自分には戻れないのだと痛感して、
この感情を作品として残したいと思った。
『工夫を凝らした点』
回転木馬に乗った時の感情を表現する為に大きく分けて2つの工夫を施した。
一つ目は「人形」だ。沢山描かれた顔は幼さを表現する為に人形の顔にした。
小さい頃に遊んだ人形は成長をするにつれ、以前と扱い方が変わり、忘れられることが多い。しかし、昔に遊んだ記憶は人形に染み付き、
思い出が褪せることはない。そんな姿が遊園地に於ける回転木馬の立ち位置に似ていると感じた。
人形はそれぞれどこか遠くを見ている。それは過去や未来、現在など多くものと向き合っているからだ。
二つ目はUVレジンで層を作ったことだ。
これを行ったことにより、グリッターや金箔などのキラキラとした装飾を埋め込むことが出来た。
大きめの金箔やスパンコールを金属部分に使うことで夜の中で輝く姿を表現した。
また、層の上に回転木馬を描くことで記憶のようにぼんやりとした印象を演出し、人形の顔との奥行きを作った。
制作時に視聴していた楽曲
https://youtu.be/r7xVRYJ4gCo?si=Egvr2dZtZO4FnbTi
Carousel
https://youtu.be/3xWfvMo4j9U?si=jkeCoY43dSzYhYCk
Old doll
3
https://youtu.be/cAhhXLGii2U?si=wu00kUb7QgqS6jXc
忘れられた遊園地BGM
2
feb.2024
My Wind
What the wind gave us
第68回 全日本学生美術展
作品2
2024年2月
『My Wind』
作品1
奨励賞
東京都美術館展示
1000mm×803mm
キャンバスF40
『私が感じた風』
鳥が風を切って飛んでいる姿を見て、私もあんな風に羽ばたけたらな、と心から思った。その時から私は風という存在について深く考えるようになり、その思いを形として表現してみようと決めた。
中央に描かれた鹿も、私と同じく空に憧れる存在として、鳥たちの飛ぶ姿を見つめている。鳥たちは自らの翼で風を起こし、飛べない鹿に風を贈っている。その姿は互いに異なる個性や能力をもちながらも、お互いを支え合い、助け合うことで幸せが訪れることを表している。
私にとって風とはそんな些細な事が影響し合って生み出される美しいものだ。
『工夫を凝らした点』
色やテクスチャーを変えて描くことで様々な風を表現した。花の香りを運ぶ優しい風や、肌を刺すような風、木の葉を鳴らす風など、具体的なシチュエーションを想像しながら制作したことでペインティングナイフを利用したり、筆の硬さを使い分けたりと工夫を凝らした。その中でも特に2種類の表現方法にこだわりを持った。
「刺繍針」
光を含んだ空気感を表現する為に刺繍針で傷をつけ、光が広がるイメージで円形の模様を描いた。鳥の毛並みも同様に、風を切る情景を演出する為に1本1本描いた。
「布と刺繍」
布や刺繍など、植物から成る材料を用いることで自然特有の空気感や温かさを表現した。これらの工夫により、油絵具だけでは現せないものを
雰囲気という形で落とし込んだ。
また、キャンバスの特性を生かし、直接刺繍することで風に運ばれる葉や植物の香りを造形した。
制作時に視聴していた楽曲
ひこうき雲(piano cover )
https://youtu.be/iWd_VTsE0dM?si=hM5XZsCo-ET4aY02
https://youtu.be/mPppz7GqryA?si=-JCMMVm_2l1O8JUX
4
ゆめしぐれ
3
feb.2024
Flapp wings
What lies ahead
第70回 神奈川県高等学校美術展
【高校生美術展パンフレット表紙原画決定】
作品3
2023年12月
奨励賞
『羽ばたき』
東京都美術館展示
1000mm×803mm
キャンバスF40
『成長の美学』
私の中で、羽ばたきという言葉には自立し、進歩するというイメージがあった。そこで、蛹から美しい姿に成長する蝶を見て、その様子を
題材とし、〝羽ばたき〝を描きたいと思った。
この作品は、蛹から成長し、羽ばたく姿を描くとともに、それまでの苦労や努力を表現している。成長過程が評価されることは少ないかもしれない、だが、私は美しさの重みを表現したかった。蛹から蝶が成長する過程は必ずしも美しいわけではないが、努力の末に美しく成長する姿には、容姿だけの美しさを超えた趣と魅力があると思う。
『工夫を凝らした点』
この作品では蝶の成長過程を表現する為に壁紙からインスピレーションを得て制作した。
壁紙は歴史や物語を継承する手段として用いられてきた。その特性を生かすことで、蝶が羽ばたくまでの物語を継承するといった点で適していると感じた。
デザイン面では、テキスタイルデザイナーのウィリアム・モリスから影響を受け、ボタニカルな要素を作品に取り入れた。
幼虫の毛や蝶の羽の模様、更にはその膜の細かい描写を行うことでスケール感を強調した。
さらに、鳥を描くことで蝶の成長過程に於ける苦難を象徴している。この要素は、物語的な深みを作品にもたらし、観る人に思索を促す効果を持たせている。
制作時に視聴していた楽曲
https://youtu.be/iWd_VTsE0dM?si=kPsY0sdzVAV_Ay1v
Main Theme(from “Bridgerton” )
Golden hour
https://youtu.be/PEM0Vs8jf1w?si=OUTP3KTETn0OYeBG
5
4
2024
digital
Integration with Digital
2024年3月
作品1
B4サイズ
紙/Procreatえ
インクジェットプリンター
ラップ
『お口にサランラップ』
社会の中で暮らす私たちには言いたくても言えないことが少なからずある。お喋り好きなあの子も、元気いっぱいのあの子も、実は見えないラップで口を塞がれているかも知れない。勿論息苦しいと感じるだろう。しかし所詮ラップ、どうするかは私達に託されている。
絵の上から本物のラップを包み込むことでテーマを表現した。
素材を用いることで凹凸や光の反射などを作り、作品の奥行きを広げると共にストーリー性を高める効果を出した。
VALOON STUDIO 展示
『お口にサランラップ』
イメージイラスト
6
作品2
2024年7月
『涙の形』
B4サイズ
紙/Procreat
インクジェットプリンター
ドライフラワー/UVレジン
沢山涙を流してもその涙で花を咲かすことはできない。しかし、その時の感情は形になり涙に意味を齎す。時を重ねてもそれらは自分の一部となり形を保ち続ける。
画面上にドライフラワーをUVレジンで固め、その上からもう一度層を作り膨らませる事で涙を表現した。
「ラベンダーとマーガレット」
ラベンダーの香りが不安定な感情を落ち着かせるように涙は心を軽やかにする。そして、マーガレットの花言葉のように優しい思い出へと変わっていく。辛い出来事も涙は心を潤し、癒してくれる。
7
2024年
3Dモデリング
『Steamboat Willie』
『parallel world』
『Star butterfly』
『Bay Max』
8
2
illustration
『lunch box』
この作品ではお弁当の具材と人間を重ねて具現化した。量産型の学生はお米に、自分がウィンナーなのかタコさんなのか分からなくなってしまったタコさんウィンナーは孤独な道化師に。
私にとって、お弁当箱は作った人の性格を表す一種の”世界”であると思う。
ミートボール⇒人間の歪んでいる部分
梅干し⇒老化
卵焼き⇒言えない気持ちを抑え込む
卵⇒割れてしまう程の繊細さ
9
People have many eyes
and I hear the waltz of the birds through the eyes of my heart
10
11
procreat/clip studio paint 使用
12
6
et cetera
T-shirt desigh
古着屋『Disconch』にて版売
14
sticker design
15
Clay
works
Giorama
works
wood carving
works
sewing
works
16
『地図』
『涼しい』
『炎』
『夏と五感』
『開く』
『同僚』
17
18
Fin
Thank you for watching